1.「100年先も、この豊かな恵みを食卓へ。
私たちは「自然を再生する農業」を実践しています
当農園では、作物を育てるだけでなく、里山の自然環境そのものを再生することを大切にしています。
ビオトープの整備や農地環境の改善を通じて、この土地に息づく多様な生き物たちを守り、育む取り組みを行っています。
これは、世界的に求められている「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の考え方にもつながるものです。
私たちは、美味しい作物は豊かな生態系という土台があってこそ育まれると考えています。

2.私たちが大切にしている「共生」のカタチ
土壌微生物との共生
化学肥料の使用を抑え、堆肥や有機質肥料を活用することで、土の中の多様な微生物の働きを引き出しています。
微生物が豊かな土壌は、作物の根を健やかに育て、病害虫に強い環境をつくります。
「小さな隣人」たちを守る環境づくり
農地周辺では、あえて一部の草地を残すなど、生き物のすみかを確保しています。
また、昆虫のための「バグホテル」も設置し、受粉を助けるミツバチや、害虫を食べるテントウムシなどが暮らしやすい環境を整えています。
農地ビオトープの整備とネットワーク化
農園内には、生き物の避難場所や繁殖地となるビオトープ(池や湿地)を整備しています。さらに、水路・田畑・ビオトープを“つなぐ”ことで、分断されがちな水辺環境を再生し、生き物たちが移動できる生態系ネットワークを構築しています。
この取り組みにより、かつて身近にいた生き物たちが再びこの場所に戻り始めています。


3.生物多様性のモニタリング(見える化)
当農園では、定期的に生き物の調査を行い、その変化を記録しています。
また、調査の様子や発見された生き物は動画として記録・発信し、生態系の変化を「見える化」しています。
最近確認された生き物
ニホンアカガエル(絶滅危惧Ⅱ類)
トノサマガエル (絶滅危惧Ⅱ類)
アカハライモリ( 絶滅危惧Ⅱ類)
コガタノゲンゴロウ(準絶滅危惧種) など
実際に起きている変化
取り組みを進める中で、これまで見られなかったニホンアカガエルの産卵や、アカハライモリの定着が確認されています。これは、農園の環境が生き物にとって持続可能な状態へと回復している証です。


4. 未来へのコミットメント(30by30への賛同)
私たちは、2030年までに陸と海の30%以上を保全する国際目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」に賛同しています。一軒の農家の取り組みは小さいかもしれません。
しかし、地域の自然環境をつなぐ重要な拠点として、生態系ネットワークの一部を担っていると考えています。
今後も、持続可能な農業と自然再生の両立を追求していきます。

5. 食べることが、自然を守ることにつながる
当農園に足を運び、作物を味わっていただくこと。
それ自体が、この地域の自然環境を守ることにつながっています。
私たちはこれからも、
生き物たちの声が聞こえる農園であり続けます。
そして、「食べることが、自然を守ることにつながる」
そんな農業のかたちを、この場所から広げていきます。

